鷹見泉石の測量・製図器具
鷹見家歴史資料には、泉石の使用した測量・製図器具が伝存しています。海外事情通の泉石らしく、測量に不可欠な小方儀(羅針盤)や象限儀、また、最新のメートル法によった各種物差し、測量数値の製図に必要な三角関数尺や分度器、コンパスなどが揃っています。 とりわけ、メートル法による計量器具類は、18世紀末にヨーロッパで国際基準とするよう提唱されたばかりの単位であり、同時代の日本ではこうした器具の入手例はきわめて珍しく、その資料的価値は高いといわざるをえません。 泉石は、こうした器具を使用して多くの絵地図を書写、そのコレクションは1000枚におよびました。そして、泉石の地理学は、晩年になって、日本最初の刊行ヨーロッパ一国図『新訳和蘭国全図』というかたちで実を結んでいます。