鷹見泉石の絵地図 初の図版付き解説目録

鷹見泉石関係資料 絵地図選集『日本図のあゆみ』 発売中 

 当館には、千点をこえる良質な絵地図資料が収蔵されています。
 その中核をなす、国指定重要文化財「鷹見泉石関係資料」に含まれる七七一点の絵地図コレクションを、当館では、開館以来、常設展示室において、年間数回の陳列替えをおこないながら、一般公開を続けてきました。
 しかるに本来、絵地図といえば手元において読み込みをしたいもの。そのため、これまでも、多くの来館者から、図版による絵地図資料の刊行を要望されています。
 そこで、当館では、手沢本となりうる絵地図資料集の提供を企図し、鷹見泉石関係資料 絵地図選集の第一集として、 「日本図のあゆみ」を刊行することにいたしました。
 絵地図資料は、法量の大型であることが多く、取り扱いの難しい文化財のひとつといわれます。くわえて泉石の時代から二〇〇年以上を経たこれらの文化財は、虫損や糊離れによって、開くこともかなわぬものも多数含まれているため、劣化の進行を止めて公開可能な状態にするための修理を、今年度より国庫補助事業の一貫として開始いたしました。それらの文化財は、順次、公開していく予定です。
 なお、昨年九月、一市二町の合併により、古河市の市域は、大きく拡充されました。江戸時代、これらの新市域がおおむね古河藩に属する村々であったことを、本書に掲載した古河藩領図や領内の村絵図は教えてくれています。
 鷹見泉石が愛してやまなかった絵地図資料を収載する本書が、合併古河市の市民をはじめ、大勢の人々に愛されることを祈念してやみません。


 
●発行年=平成18年3月17日・発行元=古河歴史博物館
 ●B4判・全70頁・カラー図版54頁
 ●代金=1000円(送料290円)
 <目 次>
 
  日本図のあゆみ扉
   はじめに
   目次・凡例
   解題「鷹見泉石の絵地図資料について」
   日本図のあゆみ・図版編
    T  行基図−現存最古の日本地図
    U  ポルトラーノ −朱印船貿易時代の日本図−
    V  村絵図・領分郷村図
    W  国絵図の世界−江戸時代の日本図編纂事業
    X  日本図の普及
    Y  伊能図の誕生
    附録 伊能忠敬 −点(こが)と線(にほんず)−
   日本図のあゆみ・解説編
   協力者・主要参考文献
みどころ

●江戸時代の村絵図を豊富に収録!

●とくに、古河市内では、下辺見・駒羽根・女沼・下大野・上大野・駒込・東牛ケ谷・西牛ケ谷・長谷・牧野地・新久田・駒ヶ崎・鴻巣・坂間・茶屋新田・鳥喰などの村絵図を、はじめて図版で紹介!

●日本の正確な形を地図にあらわした伊能忠敬の仕事や、古河藩の鷹見泉石が写した沿海地図(伊能図)など、国指定重要文化財を紹介しています。

●B4判・大きな写真で、村絵図は、文字まではっきり読み取ることができます。

 

2006 春の企画展 伊能忠敬−点(こが)(にほんず)−