土井利和 和歌二首の内「野渡のさとの古寺に」(どいとしかず わかにしゅのうち「のわたのさとのふるでらに」)
この色紙には、古河藩主土井利和(のちに利厚1759-1822)が野木町野渡の満福寺において、猪苗代兼載の供養碑の前で詠んだ、次のような和歌がしたためられている。
野渡のさとの古寺に兼載
法師のうへ侍りける桜の
朽木をみて 利和(土井利厚)
うへをきし
心の花や さくら木の
おもへは くちぬ
いにしへの春
江戸時代の地誌『古河志』によれば、満福寺に「一、連歌師兼載の墳、 桜一株あり。匂桜と云」とあり、この頃、匂桜(においざくら)という桜があったようである。利厚は、大名のたしなみとして和歌を詠む上で、古河の地で没した歌の先人をしのび、ここを訪ねてこれを詠んだのであろう。
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