古河城涼櫓眺望図(こがじょうすずみやぐらちょうぼうず)
枚田水石 筆/絹本墨画著色/江戸時代(19世紀)
古河城本丸付近に視点を置き、そこから東南〜南方向を望んだ図である。図中には、「涼櫓」をはじめとして地名や寺社名の注記があり、遠景の筑波山の位置を除いては、ほぼ実景に即して描かれたことがわかる。そのうえで地理関係を考慮しても、画面中央付近に広がる花咲く樹林は、往時の《桃林》にちがいない。こうした写実的な真景図は、水石が師の谷文晁より習得した画法であるが、本図は、その古河を素材とした作例として重要である。
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