花

  江戸の世から、さながら桃源郷のようであった古河の桃林。江戸初期の大老土井利勝(どいとしかつ)が古河藩主になったとき、近在の農家に植えさせたのがはじまりです。春には花がほころび、多くの人々がつどい、そこから古河の桃を題材にした文学や芸術が生まれました。
 いつの時代も花は、人々の心に潤いを与えます。たとえば中世にさかのぼると、古河公方足利政氏(あしかがまさうじ)に招かれた連歌師猪苗代兼載(いなわしろけんさい)は、桜をこよなく愛しました。また、古河出身の南画家奥原晴湖(おくはらせいこ)は、梅や桜を題材に数多くの作品を描きました。そして、日本初の雪の観察図鑑をあらわした古河藩主土井利位(どいとしつら)は、雪の結晶を「華」にたとえてその著書を『雪華図説』としました。そんなさまざまな古河の「花」の世界をお楽しみください。

  

●会期

2000年3月18日[土]→5月7日[日]

●展示構成

T 花の力
「はな」とは本来どんな意味を持つ言葉だったのか。そして、花をめぐる諸相を紹介する。たとえば、花咲か爺さんの話には、呪術と豊穣と祝福の意味がこめられていることや、実の持つ霊力などを紹介。また、神のやどる花からいけばなにいたるまでを紹介する。
U 奥原晴湖が描く花−古河の文人たち
古河出身の南画家奥原晴湖の作品から、花を描いたものを紹介する。古河市の新指定文化財 奥原晴湖筆「墨堤春色図屏風」「月瀬梅渓図巻」等を陳列する。
V 花と古河の文人
河鍋暁斎・渡辺晴嵐・小杉幹長など古河を代表する文人らが描く花の数々を紹介する。
V 桜−桜をこよなく愛す連歌師猪苗代兼載 
室町時代、宗祇とともに『新撰菟玖波集』を編んだ連歌師猪苗代兼載は、古河で没した。桜をこよなく愛したと伝えられられる兼載の故事を紹介。
W 桃につどう−古河藩主土井利勝の植林と桃の文芸
江戸初期に植林された古河の桃林のエピソードや、作家若杉鳥子の文芸作品、明治大正には鉄道院によって割引列車が出たほどのにぎわいを見せた観桃会などを紹介。
X 雪の華−雪の殿さま土井利位と『雪華図説』
日本最初の雪の科学書を著した古河藩主土井利位と、その著『雪華図説』。そして、そこから江戸に流行した雪華(雪の結晶)模様のデザインを着物や浮世絵にて紹介。


●利用案内

■休館日/ 4/10・17・24・28・5/1
      古河桃林祭期間中は休まず開館しています。
■開館時間/午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
■交通/JR宇都宮線古河駅下車徒歩10分・東武日光線新古河駅下車徒歩20分
■お問せ/〒306-0033 茨城県古河市中央町三丁目10番56号
     0280-22-5211 FAX0280-22-5215
■入場料
  ▼博物館
   一  般  400円(300円)
   小中高生 100円
  ▼博物館・文学館(2館共通券)
   一  般  500円(500円)
  ▼博物館・文学館・篆刻美術館(3館共通)
   一  般  600円(600円)
  桃林祭期間中は特別割引料金があります。

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