U−5”うえほうそう”−河口家の種痘活動

種痘とは、1980年、WHO(世界保健機関)によって根絶宣言がなされた「天然痘」治療法のことである。18世紀末、イギリス人医師ジェンナーの発明。
”うえほうそう”=植え疱瘡の名の通り、牛痘を人体に植えて免疫力を高めるというものである。
日本では文化9年(1812)、ロシアから伝播し北海道に広められた種痘術が最初であった。
しかしこの種痘方法はやがて途絶えてしまい、本格的な牛痘種痘が本邦に定着するには嘉永2年(1849)まで待たなければならなかった。
ところで、翌3年、はやくも古河藩ではこの種痘術が導入・実施されている。
施術にあたった医師は、河口祐卿であった。河口家では、その後、杏斎・久斎と種痘術を受け継ぎ、天然痘絶滅に大いなる尽力をしたのである。
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阿蘭陀白牝牛接痘渡来記 種痘用具一式

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