布袋図(ほていず)
土井利位 筆 〔江戸後期〕 紙本墨画 1幅

土井利位自筆の布袋図。画の上部に記された賛には、「仏法を何国に有とおもふらん我になひたる袋にそある」、さらに、印記を見ると右上「穆和清風」、左下「巨鹿」、「利位印信」とある。賛として書かれた和歌は、「仏の貴い教えや慈悲は、どこにあるのでもない。布袋の担ぐ袋のように、自分自身の内にこそあるのだ」といった意味であろうか。幕末の難しい国政を担った利位ならではの、賛であるといえよう。印の「巨鹿」は、「古河」を意味する。