古河藩が種痘をはじめて150余年がすぎました。
「疱瘡は器量定め、麻疹は命定め」とはすでに過去のことわざとなっている現代ですが、古くから疱瘡(痘瘡・天然痘)は、多くのひとびとを死の淵へ追いやる病でした。種痘がなされる以前、人々は、その病によって命を失うこともまれではありませんでした。しかし、とかく死と結びついた病であるのにもかかわらず、人々は、病そのものをひとつの人生儀礼のように迎え入れ、正面からうけとめてきたのも事実です。
この展示では、人々が病とどのように接してきたか、その心性を紹介します。
会 期 : 平成13年10月20日(土)〜11月25日(日)
■ 展示構成
@歴史のなかの病 〜病草紙から〜
A目に見えぬ病
@疫神のすがた・疫神との約束
A疫神・疱瘡神を送る
B悪疫・疫神たたかう
@民間の医術
A西洋医学の民間への流入
@赤い呪術
A疾病とまじない
B動物見世物絵の力
■ 展示図録
→展示図録の解説目次
病を見るまなざし 〜病さまざま〜
疫神よ去れ 〜まじない・祈祷〜
民間医療vs西洋医学 〜呪術か医術か〜
絵にあらわして見ること 〜眼福と符・絵馬・絵
「疱瘡神の詫び証文」 大島建彦(東洋大学教授)
コラム
「獅子の力 流行する病から身を守るために」 立石尚之
「予防接種の近代 古河藩河口家の種痘活動」永用俊彦
「色彩の効用」 倉井直子