(1)

酒瓶 リキュール「カルーア・コーヒー・リキュール」メキシコ、カルーア社

瓶の首に巻かれた社名入りの封緘紙、<K>と社名を押捺したプラスチック製印影が付いた帯紐、酒銘・図柄・製造情報のあるラベル、されに帯紐を固定する封紙から構成されている。帯紐が栓にまで及べば封印としては完璧なのだが、栓への封はないので、密封する為の封印ではない。品質を保証する爲の封印である。

(2)

酒瓶 ウイスキー「ニッカ・キングスランド」日本、ニッカウヰスキー社

昭和49年に創業40周年記念として発売された。栓が抜けないように二重紐で瓶の首と栓を縛り上げ、プラスチック製の封蝋で結び目の端を夾み、紐が解けるのを防いでいる。印影は英文の社名等が入り、同内容で両面に捺されている。

(3)

酒瓶 リキュール「ドランブイ」イギリス、ドランブイ・リキュール社

スコットランドのスチュワート王家の子孫チャールズが、戦いに敗れた際に、スカイ島のマッキノン家に窮地を救われた。チャールズは友情の証に、王家が家が秘伝とする酒のレシピをマッキノン家に伝えた。その酒名は“満足すべき飲み物”の意味である。栓上には紋章が刻印されている。栓と瓶を覆う鉛膜以外は、帯紐・帯紐押さえその他全てが紙に一体化印刷され、貼られている。封が切られたか否か簡単にわかり、また内容物の情報もすぐ理解出来き、かつ費用が少なくて済む。様式を守りながらそれらしく見せるという、今風の封印である。開封後に封印紙をきれいに残すことは目的ではない。

(4)

酒瓶 ウイスキー「ロイヤル・プレミアム15年」日本、サントリー社

ローヤルは1960年に生まれ、上級品としてロイヤル・プレミアム15年が登場した。瓶型は漢字の酉(酒の器)、栓は鳥居を象っている。栓抜け防止と封蝋を付ける為に、社名織り込みリボンで瓶の首と栓を縛り上げている。プラスチック製封蝋には、中央に<15>という数字が大きく表示され、15年熟成という内容を証明している。このタイプは開封の為に紐を切っても、封蝋は破損なく残すことができる。

(5)

酒瓶 ブランデー「ド・マリアック1970」フランス、シャトー・ド・マリアック社

栓の上から蓋をするように瓶の首まで封蝋し、金粉を用いて紋章を捺している。さらに、同社の特徴は、ラベルにまで栓と同様な封蝋する点にある。それもラベルの右上角と左下角の2カ所である。ド・マリアック家は、12世紀頃からアルマニャック地方に住み、中世にはシャトーを建て、400年くらい前からシャトーで蒸留を始めている。現在はベルトロン家が当主になっているが、この封蝋方法は、当時の伝統を残すものかは不明だが、封印の意味を考える良材料を提供している。ラベルの封印は、内容物の安全とは無関係であり、ブランド品の品質を保証するものである事がわかる。

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