保多孝三展

平成12年9月23日(土)〜11月26日(日)

第1会場:篆刻美術館

第2会場:古河街角美術館


  保多孝三氏(1908〜1985)は、字は子老・子考・無違、号は二羊・雙羊、居室に名付けて柞廬・無違室・石為身斎といいました。明治41年、易の研究家保多守太郎氏の三男として東京市麻布区竹谷町に生まれました。祖父は茨城縣の下館藩士で江戸詰めでした。明治維新の廃藩と身分返上によって、麻布六本木に三千坪の土地を下賜されましたのですが、今はもうありません。保多作品の特徴として禅語の出典が多いのは、父の影響です。
  篆刻を始めたのが中学二年生頃で、父の印刀を用い鉛に刻していました。初めて展覧会に出品するきっかけは、國學院大學の予科時代に書道講習会で学んだ羽田春埜氏の奨めです。出品作「喫茶去」が入選し、文人気質の篆刻家保多孝三が誕生しました。後に日展・毎日展・日本書道美術院等の審査委員として、活躍しています。保多孝三芸術の基本は、國學院大学時代に、国語学の金澤庄三郎博士と国文学の折口信夫博士に学んだ事にあります。大學卒業後は東京市役所に就職しますが、教師に転向し数々の教育機関で教壇に登ります。初めは国語・漢文を主とし、やがて書を主とした指導にあたりました。38歳で國學院大學講師となり、52歳より71歳定年退職まで國學院大學教授を勤めました。
  保多芸術の特徴は、保多氏自身の話しによれば「篆刻を学ぶのに専師を持たなかった」ことです。しかし30歳の時に、山田正平氏(当館で平成4年企画展実施)  作品を見て、山田氏に私淑してゆきます。山田氏には古河出身の篆刻家大久保翠洞氏が師事していたことがあります。展示の中心は日展・毎日展・日書展等出品作(印影・刻印)ですが、書・刻字・写生画も併せて展示し、文人保多孝三の全体像を紹介いたします。


開催期間  平成12年9月23日(土)〜11月26日(日)
会  場   篆刻美術館(第一会場)・古河街角美術館(第二会場)

開催時間/午前9時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日 /月曜日、国民の祝日の翌日(10月10日)
       祝日は開館、臨時開館(10月27日・11月24日)   
入館料 /大人 500円 (団体400円)、小中高生 100円
問合先 /篆刻美術館・22−5611・街角美術館・22−5911

 画「栗」
栗
書「萬有不齋」
「萬有不齋」
刻字「曲尺不曲」
「曲尺不曲」


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